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大量発生するクラゲの資源活用を目指すGoJellyプロジェクト

大量発生するクラゲの資源活用を目指すGoJellyプロジェクト

2003-2009年ごろにかけて日本海沿岸で大発生したエチゼンクラゲを覚えている方もいるのではないでしょうか。近年でも2021年に大量発生が確認されました。

クラゲは定置網を破損したり、原子力発電所の取水口を塞いだり、海水浴客やサーファーを毒のある触手で刺したりと海のなかでは厄介な存在です。

近年では欧州でもクラゲの大量発生が繰り返し起きており、関係者を悩ませています。

そこで、欧州では、2018年にクラゲの有効活用を目的とした「GoJelly」プロジェクトが立ち上がりました。EUのHorizon2020リサーチイノベーションプログラムから4年間で600万ユーロ(約7.7億円)もの資金提供を受けています。

2022年3月現在、欧州を中心に9カ国、16の組織から技術開発者、ビジネスアナリスト、漁業会社、研究期間、自然科学者、社会科学者が参加しています。

化粧品や栄養補助食品、加工食品などへの利用を目的とした複数のプロジェクトが動いていますが、なかにはクラゲの粘液を使って、海にバラバラに浮いているマイクロプラスティックをくっつけて回収しようというプロジェクトがあったり、退治どころか安定供給を目指してクラゲの養殖をしようとする話も挙がっています。

日本では、UP FOOD PROJECTのパートナー企業である海月研究所が、クラゲからムチン型糖タンパク質(クラゲムチン、JelliMucin®)およびコラーゲン(クラゲコラーゲン、JelliCollagen®)の製造販売に取り組んでいます。

クラゲムチンは、理研から特許の独占的なライセンスを受けている新規物質で、ヒト糖タンパク質ルブリシンに類似の構造をしていることから、関節疾患やドライアイの治療に役立つものと期待しています。またクラゲコラーゲンは、クラゲが多細胞生物として初めてコラーゲンを利用した生物に近いため、原始のコラーゲンとも呼ばれ、他の動物由来のコラーゲンとは異なる性質が明らかになっており、特に皮膚の創傷治癒に対して役立つことが期待されます。

▶︎クラゲコラーゲン(JelliCollagen®)配合の化粧石鹸
​​▶︎海月研究所のホームページ

この記事は「ソーシャルグッドCatalyst」の情報提供を受けて制作されています。

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