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にんじんの皮(外側)の栄養と効果的な摂取方法・適切な保存方法

にんじんの皮(外側)の栄養と効果的な摂取方法・適切な保存方法

私たちが普段食べているにんじんには”皮”はついていないということをご存じでしょうか。にんじんの皮は内鞘細胞という薄い膜状のもので、収穫後にブラシをかけて洗浄された時に泥と一緒に取れてしまっているのです。

そのため、表面部分を剥いてしまうのは実を捨ててしまうのと同じことなんです。しかも、表面に近い部分の方が栄養素が豊富なので、とても”もったいない”ことをしてしまっているのです。

この記事では、にんじんの栄養素(特に外側部分)や効果的な摂取方法、新鮮さを保つための適切な保存方法をご紹介します。

にんじんの主な栄養素

にんじんに含まれている主な栄養素は以下の通りです:

1.β-カロテン(ビタミンAの前駆体): ビタミンAの前駆体で、視力維持、免疫力の向上、肌や粘膜の健康維持に効果的。
2.ポリフェノール: 抗酸化作用があり、老化防止や生活習慣病の予防に役立ちます。
3.食物繊維: 腸内環境を整える効果があり、便秘の解消や腸の健康維持に貢献。
4.ビタミンC: 抵抗力を高め、美肌効果が期待できます。
5.ミネラル(カリウムやマグネシウムなど): むくみの解消や血圧の調整に寄与します。

にんじんの内側(芯の部分)と外側(表面部分)では、栄養素の含有量に違いがあります。外側の方が特定の栄養素が多く含まれるため、剥くことでその一部が失われる可能性があります。

外側に多く含まれている栄養素は、β-カロテン、ポリフェノール、食物繊維です。特にβ-カロテンは色が濃い部分に集中しており、皮を剥くことで約20~30%失われると言われています。

それに対して、内側には糖分が多く含まれており、芯の部分に甘みが集中しています。にんじんの種類や品種にもよりますが、芯が太いほど糖分が多い傾向があります。

にんじんの栄養素の効果的な摂取方法

にんじんの栄養素を効果的に摂取するためには、「β-カロテンは油と一緒に摂取すると吸収率が高まる」「ビタミンCは熱に弱い」という点を考慮して、蒸す・炒める・生・すりおろすなどの調理法を選ぶと良いでしょう。以下に、栄養素を効果的に摂取する方法を紹介します。

1.油と一緒に調理: β-カロテンの吸収率を高めるために油を使った調理が最適です。
例: にんじんの炒め物、オリーブオイルを使ったサラダ、バターソテー。

2.加熱時間を短くする: ビタミンCや他の熱に弱い成分を失わないよう、蒸す・炒めるなど短時間の加熱調理がおすすめです。
例: 蒸しにんじん、軽く茹でたサラダ。

3.生で食べる: ビタミンCをそのまま摂取したい場合は、生のにんじんをスティック状にして食べるのがおすすめです。
例: にんじんスティック+ディップ(味噌マヨネーズやフムス)。

4.すりおろしやジュースにする: にんじんをすりおろすことで、細胞壁が壊れ、栄養素が吸収されやすくなります。
例: フレッシュにんじんジュース、すりおろしをドレッシングやスープに活用。

にんじんの新鮮さを保つための適切な保存方法

にんじんは水分が付いていると腐りやすくなるので、買ってきたら袋から出して水気を拭き取りましょう。

むき出しで保存するのは良くありません。1本ずつキッチンペーパーや新聞紙などで包み、プラスチックケースや切った牛乳パックなどに葉のついていた根元の方を上にして、縦にして野菜室で保存するのが理想的です。

キッチンペーパーや新聞紙は、にんじんから出る水分によって湿ってくるため、数日おきに交換する必要があります。この状態で約1ヵ月程度保存することができます。

料理に使いきれず、半端に余ってしまったにんじんは切り口から乾燥してすぐに傷んでしまうので、薄く切って冷凍するのが良いでしょう。冷凍庫で約1ヵ月程度保存することができます。

解凍する時には食感が変わってしまいますが、薄切りだと気になりにくくなります。必要な量だけ取り出して、凍ったまま加熱調理できます。

にんじんのヘタの部分の活用法

にんじんのヘタの部分もしっかり栄養が詰まっていて食べることができます。また、そのまま食べる以外の利用方法もありますので紹介します。捨ててしまうのはもったいないので、ぜひ試してみてください。

1.ヘタからだしを取る
にんじんのヘタは、旨味がしっかり詰まっています。
ヘタをきれいに洗って昆布や他の野菜くずと一緒に煮出すことで、野菜スープや煮物のベースとして活用できます。

2.ピクルスにする
にんじんのヘタは、意外とピクルスにすると美味しく食べることができます。
ヘタを薄切りにして、酢・砂糖・塩で作った漬け液に漬けます。数時間置くだけで、彩りも鮮やかな付け合わせになります。

3.肥料として使う
食べられない場合は、植物のお世話に活用できます。ヘタを細かく刻んで土に混ぜ込むと、自然な肥料として利用可能です。

4.リボベジ(再生栽培)
ヘタを再利用する人気の方法です。
ヘタ部分を切り取り、水を張った容器に入れて日当たりの良い場所に置きます。毎日水を替えると数日で葉が伸びてきます。育った葉はパセリの代わりにスープやサラダのトッピングとして使えます。卵焼きや炒め物にも加えると風味がアップします。

リボベジについてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事もご覧ください。

リボベジ(再生野菜)のススメ|環境と財布にやさしい手軽なアクティビテイ

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