農業の人手不足問題と解決策について

農業の人手不足問題には、大きく分けて、「担い手(後継者)不足」と「働き手(労働者)不足」という2つの視点があります。 両者とも、日本の少子化高齢化といった人口動態に基づく構造的な問題が背景にありますが、ここでは、それぞれの現状・問題点・解決策を紹介します。 農業の人手不足問題について まずは、農業を主業として働く人に関する全体動向を見てみましょう。 農林水産省の「農業構造動態調査」結果によると、基幹的農業従事者(ふだん仕事として主に自営農業に従事している者)の数は、2012年の177.8万人から2021年の130.2万人へと、9年間で約47.6万人(約26.8%)減少しています。 また、2019年における基幹的農業従事者の年齢構成を…