
私たちはこれまで、食品製造や飲食の現場で日々生まれる未利用資源を起点に、「素材として再編集する」取り組みを続けてきました。
COFFEE BREATHは、その延長線上にあるプロジェクトです。
廃棄されるコーヒーかすと、CO₂を吸収・固定する素材特性を持つ先端素材。
この二つを掛け合わせることで、環境配慮を“説明するもの”ではなく、手元に置かれ、関係が生まれるものとして成立させることを目指しました。
なぜ「裂け目」なのか
COFFEE BREATHの造形には、必ず「裂け目」や「割れ目」が存在します。
それは、壊れた跡ではありません。
閉じた塊に空気が通るための、変化が始まるための入り口です。
循環とは、きれいに閉じたシステムではなく、どこかに“隙間”があることで続いていくものだと、私たちは考えています。
なぜ、あえて小さな一輪挿しなのか
COFFEE BREATHは、CO₂削減量を誇示するプロダクトではありません。
サイズは40mm角。重さは約78g。とても小さく、静かな存在です。
それでも、日常の中でふと目に入り、誰かに説明したくなり、「これは何からできているの?」という会話が生まれる。
その瞬間こそが、循環が“文化として始まる”入口だと考えています。
試作から、商品へ
本シリーズは、大阪・関西万博での共創展示を起点に、試作と検証を重ねてきました。
展示で終わらせず、あえて「商品」として世に出すこと。
それは、循環を理念ではなく、実装として社会に置くための選択です。
完璧でなくていい。大量でなくていい。ただ、誰かの手元に残り、時間とともに意味が育っていくこと。
循環を、文化にするために
UP FOOD PROJECTが目指しているのは、廃棄物を減らすことだけではありません。
素材が語られ、人とモノの関係が生まれ、循環が“当たり前の態度”として残っていくこと。
COFFEE BREATHは、そのための小さな装置です。
裂け目から、空気が通い、そこから何かが始まる。
そんな循環の入口を、これからも丁寧につくり続けていきます。






