アップサイクルでコーヒーのサステナビリティ向上を目指す『UP COFFEE CHALLENGE』が、本来は捨てられるコーヒーかす(コーヒーグラウンズ)を2段階にアップサイクルする《マルチステップ・アップサイクル™》の試みでアップサイクル商品を開発しました。
マルチステップ・アップサイクル™ について
GOOD COFFEE FARMSが運営するCAFEでドリップした後の抽出後のコーヒーかすを、株式会社艶金で「のこり染(*1)」の材料として使用してコーヒー染め鍋敷きミトンとブックカバーへとアップサイクルし、染色後に残ったコーヒーかすを100%使用して、fabula株式会社が熱圧縮(*2)して、コースターとカトラリーレストへと再びアップサイクルしました。
『UP COFFEE CHALLENGE』の賛同企業同士が連携することで、廃棄されるコーヒーかすを余すところなく活用し、2段階にアップサイクルする《マルチステップ・アップサイクル™》でゼロ・ウェイスト型のものづくりを実現しました。
(*1) 染色業界でサステナブルな取り組みを進める株式会社艶金が「もったいない」という環境配慮への熱い想いから独自に開発した染色方法(農林水産省「食品産業もったいない大賞」受賞)
(*2) 東京大学発ベンチャーのfabula株式会社が保有する特許技術。⾷品廃棄物を乾燥させ、粉末状にし、その粉末を⾦型に⼊れて熱圧縮することでコンクリートの4倍近い曲げ強度を有する新素材を開発(「WBSトレたま2021年間大賞」受賞)。
UP COFFEE CHALLENGEについて
多くの人たちに愛されているコーヒーですが、気候変動の影響によってコーヒーの栽培に適した土地が半減する「コーヒーの2050年問題」に代表されるように、将来は気軽に飲めなくなってしまう可能性があります。
そうした問題に対し、コーヒーかす(コーヒーグラウンズ)や、生産国で大部分が捨てられてしまっているコーヒーチェリーの果皮(カスカラ)を有効活用することで、コーヒー産業の廃棄物を減らし、コーヒー農家の収入向上を目指す活動です。
アップサイクルで食の持続可能性をUPdateする共創プロジェクト『UP FOOD PROJECT』の参加企業から、賛同企業6社が集まって2023年3月1日にスタートしました。