
卵殻から生まれた白い素材 TAMAGO STONE。
これまで私たちは、この素材を「描ける素材」として紹介してきました。
均質で主張しすぎない白い表面は、人が描き、考え、関わるための余白として設計されています。
試作を続ける中で、もうひとつの性質が見えてきました。
TAMAGO STONEは、色を受け取る素材でもあるということです。
TAMAGO STONEが受け取る色
今回の試作では、コーヒーかすや、たまねぎの皮を使って素材を染めました。
顔料や塗料で色を乗せるのではなく、食の中で役目を終えたものの色が、素材の中に静かに残っていきます。
コーヒーは、少し時間を感じさせる落ち着いた色に。
たまねぎの皮は、植物由来のやわらかな色合いとして現れました。
どちらも均一に染まるわけではなく、素材の密度や表情によって、わずかな揺らぎが生まれます。
その不均一さもまた、TAMAGO STONEの特徴のひとつです。
描くことと、染まること
「描ける」という行為は、人が素材に関わることから生まれます。
一方で、「染まる」という変化は、素材が外からの影響を受け入れることで起こります。
TAMAGO STONEは、完成された製品というよりも、使う人や、周囲の素材との関係の中で変化していく存在なのかもしれません。
描くことも、染まることも、どちらも素材に新しい時間を重ねていく行為です。
変化を受け止める素材として
UP FOOD PROJECTでは、食品残渣を単に再利用するのではなく、役目を終えた素材が、別の形で関係を持ち直すことを大切にしています。
卵の殻が素材になり、コーヒーや植物の色を受け取り、また別のかたちとして残っていく。
TAMAGO STONEは、完成形を固定する素材ではなく、変化を受け止めるための素材として、これからも試作を続けていきます。
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