UP FOOD PROJECTでは、佐賀県多久市の納所(のうそ)地区で地域再生に挑む人達と共に、規格外の多久ビワをアップサイクルした商品開発に取り組んできました。このたび商品開発が完了し、クラウドファンディングとお店で期間・数量限定で販売することになりました。
多久市との共創プロジェクトの背景
自治体オープンイノベーションイベント「GAPs SAGA」(2021年12月〜2022年3月23日)で提案が採択されたことをきっかけにプロジェクトが始まりました。
「GAPs SAGA」とは、佐賀県の4市町(嬉野市・白石町・多久市・鹿島市)が抱える地域課題をテーマに、全国のベンチャー・スタートアップ企業との事業共創を図ることで、地域の課題解決と地域活力の向上をつなげる自治体オープンイノベーションイベントです。
今回のプロジェクトの狙い
納所のビワ農家では、通常は収穫後に自宅でビワを選別して規格外品を除いた後、JAに持ち込みます。JAから出荷されるビワは配送途中に摩擦や衝撃で傷がつかないように、専用の箱に入れて出荷します。それに対し、規格外品のビワを輸送するに際し、どうやったら傷がつかないようにできるか、コストを抑えられるかといった課題に対し、生産者と一緒に取り組みました。
また、今回開発した商品に対する消費者からの評価やご意見をもとに改良やシリーズ化について検討します。産地でも栽培品種の選定や加工商品開発のための貴重な情報として活用することを狙いとしています。
開発したアップサイクル商品と販売場所
度重なる打ち合わせを経て、6月初旬にビワを収穫し、6月中旬からパートナーのサラヤ株式会社がマフィンを、株式会社キュアテックスがシャーベットの開発に取り組んできました。
サラヤが開発したビワのマフィンは、サラヤが運営する「Vegeble Kitchen(ベジブルキッチン)」(大阪府大阪市中央区備後町4-2-4)で7月7日から期間限定メニューとして提供されています。
キュアテックスが開発したシャーベットは、本日(7月11日)から実施するクラウドファンディングでリターンとして提供されます。