
UP FOOD PROJECT パートナー企業でもあるニッコー株式会社(本社:石川県白山市、代表取締役社長:三谷明子、以下NIKKO)は、世界初(*1)の『捨てられる食器から生まれた肥料「BONEARTH(ボナース)」』を使って育てた「ボナース米(こしひかり)」を、2023年11月から「LOST AND FOUND TOKYO STORE」で販売開始しました。
ボナース米(こしひかり)とは
ボナース米はNIKKOの本社がある白山市、そこに位置する鳥越地域で育てられています。鳥越地域は、山間部で寒暖差が大きいことや、白山おろしと呼ばれる山風、朝日が早くのぼり夕日が落ちるのが早いなど、昔からおいしいお米ができると言われています。そこで育つお米は、中山間地のため稲の成長が遅く、穂の数が少ないことが特徴です。穂の数が少なく育ったことで、お米に旨味がぎゅっと詰まっており、炊き上げた時に光沢があり、口の中でふわりと広がる甘さで最後まで美味しいお米に成長します。
今回、お米の栽培を中心としている農家である「株式会社グリーンサポート出村」の出村さんに「ボナース米」の栽培にご協力いただきました。出村さんは、安全で美味しいお米を育てたいという想いのもと、「今回のお米は、農薬の使用量と肥料を減らす(節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下)という条件でBONEARTHを使用して栽培しました。」と、あえて厳しい基準で栽培したということです。
また、全国的な猛暑・水不足で一等米に認定されるお米が減少する中で、今回収穫された「ボナース米」は、一等米の評価を受けています。
販売概要(2024年2月時点)
販売場所 | LOST AND FOUND TOKYO STORE(住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-15-12 1階) ECストア URL:https://lost-found-store.jp/ |
販売価格 | 「ボナース米」300g ¥648(税込)、1kg ¥972(税込) など 300g(2合)は気軽にお試しいただける量で、プチギフトにも最適です。 |
NIKKOがお米を作る背景
NIKKOでは、捨てられる食器から生まれた肥料「BONEARTH」を起点とし、生産者から消費者まですべての人がつながり合い、楽しみながら、持続可能な“食の未来”について考えるためのコミュニティ、「BONEARTH CIRCULAR COMMUNITY(ボナースサーキュラーコミュニティ)」を発足。その活動の一環として、「BONEARTH」を使い様々な農作物を育てています。今回は「BONEARTH」を使い、日本人の主食であるお米を栽培しました。
「BONEARTH」には肥沃な土壌を形成する効果があるリン酸が含まれています。それに加えて、「BONEARTH」は水に溶けない肥料なので、河川流出しづらく、用水が近くて水に恵まれた農園でも安心です。
ニッコー株式会社について
1908年(明治41年)石川県金沢市にて洋食器メーカーとして創業。現在、陶磁器事業に加え、地球環境を守るために大切な水を守る水創り事業と環境プラント事業、健康を守り心身をリラックスさせる理想のバスルームを提供するバンクチュール事業、生活の安全・安心をサポートする商品、快適性や省エネに貢献する商品を提供する機能性セラミック商品事業、これらの事業を通して、日々の生活をより豊かに、より快適にするために役立つ商品を製造し、提供しています。
BONEARTHとは
NIKKOが開発した、世界初の捨てられる食器から生まれた肥料。NIKKO FINE BONE CHINAの原料(牛骨の灰)に含まれるリン酸三カルシウムが肥料として有効なことから開発が始まり、器を肥料化してリサイクルする技術を確立しました。
ニッコーの目指す、サーキュラーエコノミーの実現
ニッコーでは「100年後の、循環する未来をデザインする」をテーマに、陶磁器事業を中心に「サーキュラーエコノミー(循環経済)」の原則に沿った取り組みを進めています。
次の100年も陶磁器づくりを続け、豊かな食とそれを楽しむ時間を守り続けていくためには、大量生産・大量消費・大量廃棄を前提としたリニア型のビジネスモデルから脱却する必要があると考えています。製品づくりの段階から廃棄が出ない設計を考え、一度調達した資源ができる限り社会の中で循環し続けるサーキュラー型のビジネスモデルへの変革を目指すため、さまざまなアプローチを検証しています。
*1 陶磁器業界、肥料業界の主要企業では世界初となるリサイクル肥料(ニッコー(株)調べ 2023年10月)