
描かれることを前提に設計された描けるTAMAGO STONEや、自然の色彩をその白い肌に吸い込ませて豊かな表情を生み出す染めるTAMAGO STONE。
これらは、卵殻という素材が持つ「白さ」を活かすことで素材の可能性を追求してきました。
そしてこの度、TAMAGO STONEに「混ぜる」という、新しい表現が加わります。
白というキャンバスに、私たちがプロジェクトの初期から深く関わり、歩みをともにしてきた「コーヒーかす」を混ぜ合わせることで生まれた、『TAMAGO STONE MARBLE(タマゴ・ストーン・マーブル)』です。
素材同士の対話から生まれた、大理石のような意匠
第一弾として登場するのは、現代の食卓に美しく寄り添う「カトラリーレスト」です。
無駄を削ぎ落としたミニマルな直線的フォルムのなかに広がるのは、まるで天然の大理石を切り出したかのような、深く有機的なマーブル模様。
人工的な着色料は一切使用していません。卵殻の優しい白のなかを、コーヒーかすが流麗な線を描いて走る。自然由来の素材を非加熱の独自成形技術で複合させることで、この唯一無二のテクスチャーが生まれました。
「混ぜる」というアプローチは、TAMAGO STONEのポテンシャルをさらに大きく広げる挑戦でした。粒子や性質の異なる二つの食品廃材を美しく融合させることは容易ではありませんが、これまでの素材研究と、コーヒーかすのアップサイクルにおける確かな知見が、この美しいストーンとして結実しました。
▶ UP FOOD PROJECT オンラインショップ(COFFEE MARBLE Cutlery Rest)
一つとして同じものはない、一期一会の美しさ
工業製品のように均一化された美しさではなく、自然が偶然描き出す「一期一会」の表情を愉しむ。それこそが、私たちが大切にしているデザイン思想です。
コーヒーかすの混ざり具合や流れる角度によって、あるものは力強く、あるものは繊細に、固体ごとにまったく異なる表情を見せてくれます。手にする人にとって、世界にただ一つのプロダクト。
食卓に置かれたその小さなストーンは、かつて美味しい一杯のコーヒーであり、命を包んでいた卵殻であったという「素材の記憶(Memory of Materials)」を静かに宿しています。
新しい食の循環を、日々の暮らしに
「描ける」「染める」、そして素材を掛け合わせることで生まれた「マーブル(混ぜる)」。
TAMAGO STONEシリーズは、単にゴミを減らすためのアップサイクルにとどまらず、素材そのものが持つ美しさを引き出し、暮らしを彩るアートピースへと進化を続けています。
朝のコーヒーを淹れる時間、大切な人と囲む夕食のひととき。
卵殻とコーヒーかすが出会い、美しい模様を紡ぎ出したカトラリーレストが、食卓に新しいサステナブルなストーリーを届けます。






